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  • 執筆者の写真Arisa Mitsui

個展【補瀉】



今年も個展を開催させていただきます。


今回「補瀉」というテーマです。

”ほしゃ”と読みます。


事の始まりは

ここ2年ほど本格的というと大げさですが

動き出した私の趣味活動

建造物(主に有形文化財)巡り。


この建物巡りの中で

昨年2020年10月

神奈川県小田原市にある「清閑亭」に行きました。


清閑亭に行く前も

TVなどで紹介されており有名な古民家を改装したカフェや

洋建築が美しい教会などにもたちよりつつ。

清閑亭含め

紹介していますのでぜひご覧ください。


小田原城を突っ切って少し小高い場所に

清閑亭はありました。


建物から庭、景色

どこをとっても大変美しく見応えがあったのですが

特に私の気持ちを奪ったのが

1Fにあった板襖です。


スタッフの方が襖を説明くださったんですね。

その際に曖昧にはわかっていた事が

はっきり板襖から形捉える事ができたのです。


それが陰と陽。


またもや深いテーマのであるので

「7」の時のような勉強不足にならないだろうかと

たじろぎつつも


そもそも私自身

陰(女)の存在であること。


朝、太陽(陽)をみて

夜、月(陰)をみる


どこにでもなんにでも

誰にでも存在するものなのだ

なにを恐れよう、と決めました。


さあ、そこからが止まらぬ趣味活動。

陰と陽を意識して古い建造物をみていると

あちらこちらに存在しているんですよ。


建造物を巡る事が一番の参考だとと

空いている日は県内外あちらこちら

行きました。

(それでも行った場所は日本中の10000万分の1程度なので

現在もこれからも回りますが)


しかし文化と時代が重なっていると

陰と陽が似たり寄ったりになる面もある。

※あくまで陰と陽のみに着目した場合です。


少し煮詰まった状態に陥りました。

そんな時にふと思ったんです。


陰と陽。

生と死。

光と陰。


突き詰めたその先にでたのは

「青木ヶ原樹海」


実はそんなに遠くもないのに

脇の道路を通ることはしばしばありつつも

一度も足をふみいれたことはなかったんです。



田舎育ちなんで今更

山だー森だー自然だー

って楽しいけど感動を覚える機会は

なかなか出会わないし

子供の頃はもう毎年

オカルト番組で特集組まれるほど

その場所、鬱を纏わりつかせてましたから

想像の中の樹海はただただ鬱蒼とした森でしかなくて。


‥が、私は樹海の主がいたら深くお詫びしたい。

否、主だけではない樹海の自然達に。


私の想像などゆうに超える美しい場所でした。


もう言葉にするとただただ陳腐になってしまうけど

私はこれまで生きてきた中で本当の神秘を知りました。


これからもこういった場所に出会うかもしれませんが

今の所ちょっともう‥全ての格が違う。

陰と陽、全てのバランスがとれていました。


私にとってもっと早くに

行かねばならなかった場所なんだと思います。

それは死ではなく、生きるために。



清閑亭から青木ヶ原樹海にいきついた

私のサクラメント

個展【補瀉】


ぜひご高覧いただけましたら幸いです。



Arisa Mitsui 個展【補瀉】


2021年11月20日(土)〜11月27日(土)

13時〜18時


◎場所

金座ボタニカ 3F アートスペース

(静岡市葵区研屋町25)


休廊無し

全日在廊します
















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