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執筆者の写真Arisa Mitsui

ゲルハルト・リヒター展






いってまいりました

ゲルハルト・リヒター展


多くの人々が会期前から沸き立っていたリヒター展です。

















基本的に撮影OKです。


でも撮影NGなのが一箇所ございました。

それがビルケナウの元となった写真です。




もうメディアなりなんなりでご覧になった方も多くいるかと思いますが

4枚の写真からなっているビルケナウ。


私は4枚の写真のうち2枚にどうしようもない恐怖を抱きました。

木がうつっている写真です。


他2枚の方が非道で残虐性が伝わる写真です。

でも、恐ろしいことに映画やドキュメンタリー、写真集などで

そういった場面を幾度となく見てきたことで

なんとなく逆にリアリティが私はありませんでした。


でも木の写真は‥

絵画も写真も自然の木々がモチーフになることはよくあるので

本当に何もない状態であの2枚をみたら

自然をモチーフにしたのかと思うかもしれません。


しかしあの写真は恐怖をそのまま映し出していました。

その木の近くで”恐ろしいことが行われている”

身体中の力が抜けていくような恐怖。

過去に本当にあった”事実”と”現実”


作品、タイトル、写真、時代と背景

全てが一つで「ビルケナウ」

一つもかけさせることを望まなかったであろうリヒターの意図。

実際、図録みてもそれが大変わかります。

作品さえあればいい、という作品では決してないんですね。

勝手に解釈するのは愚かで醜悪でくだらなすぎる。


まだ半年とはいえ学校の学びが

今、私の感性にしっかり纏われていることも痛感した一瞬。


‥なんかもう、、インスタでも申しましたが

私の語彙力では言葉にすることができません。


なので、ここまでにしておきます。











ちなみにリヒター展が開催されている

東京国立近代美術館のもう一つの展示

「MOATコレクション」でもリヒターの作品がありました。


平日でありながらさすがですね。混雑しておりました。


武蔵美がキャンパスメンバーズ加入校のため

学生割引よりさらに割引されて

1,000円でした。

うーん、これほどの展示をこの価格で‥

ものすごい背徳感。

しかし特権でございますから恥じることなく

学割を使用しております。




生誕90年、画業60年。待望の個展

10月2日まで東京国立近代美術館にて開催中


国立近代の次は

10月15日〜2023年1月29日まで

豊田市美術館にて開催

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