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  • 執筆者の写真Arisa Mitsui

プロならば(盛大なる愚痴)


私の父は調理師。


私が生まれた頃は洋食のコックだったが

私が物心ついた頃には日本食にいた。


そんなわけで聞いてもないのに

「自分は料理人です」という人間が

とにかく大嫌い。

本当に大嫌い!!料理人です、というあたり

もう自己顕示欲の塊じゃん!!!

父はその自己顕示欲の塊。

自論が一番正しくて鬱陶しい。


時々、出展でいるのだけど

「物販は楽でいい」というようなことをいってくる

フードさんにあうと

股間蹴ってあげるね☆と思う。


料理人の子供にうまれた人の中には

わかってもらえる部分があると思うけれども

ファーストフードをはじめてたべたのは10歳で

流行りの食べ物を知らない私を不憫に思った

叔父が食べさせてくれたのが初めて。


親方、女将、兄弟子の前で

子供ではいてはいけないし

でも

生意気と思われてもいけない。


私にそれを強制せずそんなんしなくていい言ってくれた

親方や女将さんもいる。

しかしもとめられるのは

”空気を絶対的に読む子供”


父が独立し

店をひらいた。

27年やった。


でも本当くだらない理由で店をたたんだ。


私の中で父は害虫になった。


謙虚なふりしてプライドは宇宙空間までいってる父に

嫌悪感しかない。


害虫になった理由は様々あれど

なかでも私が今許せない事がある。


自宅のガスコンロが壊れた。

IHにしたいところだけど

ペースメーカーの母いわくIHはペースメーカーの人は

使っちゃいけないと。


ガスコンロが壊れた理由は


害虫が店(業務用)でやっていたことを

家庭用ガスコンロで行なったことが最大の原因。


しかしなぜか本人はそんなわけがないと思っている。


わたくしの自論ではありますが


プロならば分かれよ。


もし家庭用ミシンしかなかったら

家庭用ミシンの馬力はこうだからここまで縫えて

ボビンはこれだ、糸はこれだ、縫い方はこうすれば

と、使い分けます。


学校はもちろん工業ミシンだった。

家でやる課題は家庭用ミシンだった。

作家をはじめたころはセミプロ用のミシンだった。

さらにミシンについて知らなくてはならないと講義にいった。

そこでさらに知れた。

だから私は今の職業用ミシンを選んだ。


お客様や友人にミシンについてきかれることもおおく

どれが正しいなんて私には言えない。

だからまず家庭用から職業用をすすめて

必要であれば工業用にきりかえるべきだということもある。


どんなに技術があっても

使用方法や使用時間によって

家庭用が適していると思うこともあるし

工業用に慣れていた私もまた同じく

私のミシン手刺繍には工業用はむかない。


‥と、考えるのに


お前何年やってんだよの父が

業務用コンロと同じように家庭のコンロを使うあたり

クソだなと思う。

そして父はあいもかわらず

私を卑下し続ける。


お前にミシンが踏めるか?害虫。


なんてね

思うんですよ。


どんなに美味しいものをたくさん食べても

私は私の作る料理が私の味付けであり

私が私にむけた料理なので

私の料理が私にとって美味しい。


ただもちろんそれは極端な言い方でありまして、、


私にとって美味しくて幸せなご飯は呑舟庵さんのご飯だったり

KÖRさんのこの人このあたりが好きだろうなと考えてくれてるご飯だったり

ボタニカ食堂のやすこさんが作るあったかいご飯だったり

そういうご飯はたくさんあるので

料理人と名乗る人は嫌いだけど

トータルが嫌いではないんです。


ああ、そうだ


害虫のような料理人が

根こそぎ大嫌い。








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