3月1日に39歳をむかえた。
事情があり
誕生日に並並ならぬ思い入れがあるため
早くから今年の誕生日はどうするかと旦那に聞かれた。
当初は美味しいものを食べにでもと話したのだけど
3月1日は日曜日で定休日のところが多く
「安めのコテージ見つけることができたら
そこにしてもいいよ」
と、言われたので探すことに。
子供の頃、あまりに両親から疎まれすぎて
亡くなった母方の叔父もそうだけど
父方の叔父も心配してくれて
長野の旅行に連れていってもらうことが
度々あった。
その旅行で長野の自然に触れて
あまりに美しいので
子供ながら朝日をみた感動や
闇に浮かぶ白樺の木々の神秘を
叔父に聞かせたことがある。
あの時の感動をもう一度体験したかったのだ。
軽井沢はなかなか見つからず
少しづつ検索区域が降下していき
安曇野まできたところ
日曜〜木曜だとお手頃価格のコテージを発見。
よしここだ、と予約。
その後、この非常事態が訪れた。
山籠りであることから
静岡で日常を暮らすより人との接触は少ないので
予約を変更することを選ぶ事はなく
いざ長野へ。
安曇野は
大王わさび農園できたことがある。
たしかこちらのブログでも書いた気が。
後から気づいたのだけど
当家は標高30。
安曇野市は一番標高が低いというわさび農園で
約600。
高低差570。
コテージはさらに標高があがり約1070。
高低差1040。
お恥ずかしながらほんのり
高山病のような症状が。
しかし私は子供の頃は
ずっと富士山のふもとで
夏をすごしてきたので‥
と、思い返すとよく頭痛くなって
祖母に薬をもらっていた。
登山には向かない鍛えられていない肉体である。
それはさておき
今回宿泊したのは
アンビエント安曇野のコテージ。
コテージに到着。
2人では持て余すほど広い!
結局、最後まで和室は使わなかった‥
でもとても冷えるので
冷蔵庫がわりには使ったけれど。
冬は暖房費が別途かかるとはいえ
2人で1万円以下。
キッチンもついて温泉もついている。
今回、私が私をもてなす旅だったので
キッチンは必須だった。
まったく問題なく使えた。
ただ食器の種類がなかなか難しかった。
ウッドデッキからは広大な長野の自然も楽しめる。
2Fに寝室があってベッドが2つあるけど
うちが持て余してしまった和室に布団があり
こたつもあるので雑魚寝すれば
6名まで余裕で楽しめると思う。
車はコテージの前に停めれるので
旦那が荷物をとりにいこうとしたら
玄関から戻ってきて
「猿がいる!!4匹!!子猿もいる!!」
と、興奮。
山籠り中、アンビエント安曇野のスタッフの方を除き
人間を1人しか見かけなかったが
猿はたくさんいた。
気性の荒い猿ではなく
なんかおこぼれないですかーのような仔達だったので
人馴れしているのだと思う。
一定距離を保ち襲ってくるとかはなかった。
よき共存ですね。
"私”が"私”のために料理をし
"私"が"私"のために酒を注ぐ。
それを堪能した。
夜少しだけ散歩。
寒い。
耳をすますと自然達が呼吸するのが聴こえる。
無音ではない。
普段気づけないだけで木々や落ちた葉も
硬くなってしまった雪も呼吸をしていることを
改めて感じる。
翌朝5:30に起床。
朝は曇っていたので残念ながら
朝日完全体をみることはできなかったけど
やはり美しい。
朝の散歩で聴こえてくるのは
起床した鳥と自分の呼吸と木々が爆ぜる音
そして
おさるさーん。
お猿さん達の朝は忙しそうだ。
美味しいものを食べて
美味しいものを呑んで
好きな曲をかけっぱなしにして
絵を描いて
絵を描いていたらうぐいすが遊びにきて
ゴロゴロして
散歩して
温泉に入って
お猿さんのお尻みて
とっても贅沢な旅行だった。
でもこれが毎日だときっと私は
ダメなんだと思う。
自分を追い詰めるなにかがなければ
私は平気で逃げるから。
弱く愚かな凡才には与えてはいけない穏やかさ。
そうわかっていてもまた行きたい。
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