top of page
A.M

化学と共に

la potto. tetoの洋服は

化学繊維生地も糸も普通に使わせていただいている。

以前にも記述したかもしれないが

私は麻にアレルギー反応があり

全部の麻ではないけれども

上質であれば上質な麻ほど

喘息を呼ぶ。

縫製してる途中からぜーぜーするので

断念することも過去しばしばあった。

ハーフリネンは喘息まではいかないけれども

手荒れがすごい。

(ハーフリネンについても質によるが)

その手荒れ具合は友人にみてもらうと

びっくりされるほど。

指紋をうしない、いまにも出血しそうになる。

出血すれば手袋をして制作せねばならない。

これ結構、ストレスだ。

ある日「自然素材の服」という服をみかけ

見てみるとあれ?と違和感。

糸がポリエステルだった。

ポリエステルは自然素材では、ない。

現代、多くの糸がポリエステルかと思う。

実際、本当に自然な洋服を作るならば

まずミシン縫いはNG。

なぜならミシンは機械油をさす。

もちろんその機械油が自然のものを使っているところも

or対応型のミシンも

あるかもしれないが

基本的に機械油は化学物質で

職業用〜工業用には

ほぼ機械油をさす。ささねば壊れる。

(だいたいのものと考えてます。例外もあり)

あと針。

世の針を全て

鍛冶屋さんがやってくれているわけではない。

針もまた

機械で大量に生産されるわけで

生産する機械もまた機械油を浴びている。

多分、加工工程でも何かしら化学物質を使用していると思う。

そして、糸。

ポリエステルは化学。

でも綿100%の糸は

ものすごく劣化が早い。

じゃあ綿より強い絹を使おうなんてなったら

コストかかりすぎる。

それに絹だと縫えない生地もある。

縫製力によって糸自体の強さをコントロールするのが

一番だが綿は基盤は弱い。

数年たった綿糸はしつけ糸で使用するしかない。

ほんの少し負荷をかけるだけで

面白いほどよくぶちぶちきれる。

(これストレス発散になる)

きっとミシンの馬力によっては

その劣化にたえれず塗っていてもぶちぶちきれるかも。

綿糸、さらっとしていてとっても好きなのだけど。

余談だがポリはポリでも某おそとの国のポリミシン糸は

劣化した綿糸のように切れるので使えない。

他にも量産型裁断ハサミなども

縫製にいたるまでたくさんの化学を通るものが多い。

そもそも生地は全て人が織っているわけでもない。

小さな粒子から大きな粒子まで。

化学を100%遠ざけるのは

難しいと思う。

非常に極端な話しになってしまったけれども‥

自然なものも好き。

自然が生み出す美しい生地や糸をみると興奮する。

一生に一度はあの高級生地を使用して

洋服をつくってみたい。

しかしm/6000円以上はさすがにまだ使う自信がない。

でも

MADE in JAPANの化学は

優れていて機能性もすごい。

私は化学(繊維)でも良いものは使う。

そして私は日々、自然のものに感謝するように

縫製にまつわる化学にも感心と感謝をしている。

閲覧数:87回0件のコメント

最新記事

すべて表示
bottom of page